警察学校を舞台にしたドラマ「教場」をみて、「こんな犯罪者予備軍だらけの学校あったらやばすぎるだろ」とツッコミが止まらなかった黒田です。
(生徒が殺人未遂、暴行、盗難etc…やばすぎるけど面白い(笑))
さて、今日は「節税を目的にした不動産について」というテーマでお話しします。
最近、広告で「不動産で節税しませんか?」というメッセージを見かけます。
「保険がわりに不動産を持ちませんか?」
「年金がわりに不動産もちませんか?」
このようなメッセージも多かったのですが、そこに「節税」という新しい視点が加わったようです。
年収が高い人ほど税金を多く払っているので、
「節税しながら不動産持てるなんて素晴らしい!」
と勘違いするようです。
ここで改めて注意喚起しておきますが
保険、年金、節税、などを目的に不動産投資を始めるのは絶対にダメです。
「オススメしません」ではありません。
「絶対にダメ」です。
詳しく話すと長くなるので、節税パターンだけざっくり何がダメか説明します。
まず、不動産投資がなぜ節税できるのかといいますと、「減価償却」という仕組みがあるからです。
たとえば、土地の価値が5000万円。建物の価値が5000万円の1億円の不動産を買ったとします。
この建物の5000万円は古くなると価値が無くなくっていく、というのが減価償却の仕組みです。
仮に10年で価値がなくなるとしたら、毎年500万円ずつ価値が減ります。
この減る500万円は実際にお金が減るわけではありませんが、経理上は「赤字」です。
仮に、家賃収入が年間300万円あったとすると、この「500万円」を経費にできる。
すると利益は「-200万円」という計算です。
そして、この「-200万円」をサラリーマンの収入にぶつけることで、税務上は「年収が200万円下がった」という仕組みになるんです。
つまり、年収800万円の人だと不動産を買うことで年収600万円の人と同じくらいの税金になる。
金額にすると数十万円の節税です。
これが、不動産で節税できる仕組みなのですが、、、
節税になるのは「減価償却の期間だけ」です。
そこが終わると毎年、不動産の収入に税金がかかります。
そして、税金以外にもローンの返済や保険料、不動産会社への手数料、クリーニング費用etc…
とにかく出費が増えます。
こうなると、毎年数十万円の赤字です。
最初に節税できた金額なんて、あっという間になくなります。
この事実に気づかず
「いやー、俺不動産持ってんだけどさ、家賃収入もあって節税もできてめっちゃいいよー」
こんな感じのやばい人がいるわけです。
とりあえず、結論だけ。
「安易に節税目的で不動産を買っちゃいけない。
これだけ覚えておきましょう。
買ってから相談されても助けられません(^^;;