栄養士が転職を考えるとき多い3つの悩み
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栄養士として働いていて誰もが考えること。

それは転職です。

 

もっと給料が高いところにしようか?

もっと休みが多いところにしようか?

もっと資格を生かせる職場にしようか?

 

今より、いい状態にするために転職を考えることでしょう。

ただ、転職する前に知っておいて欲しいことがあります。

 

調理師、管理栄養士として日本料理店⇒受託給食会社⇒直営の総合病院⇒フリーランス管理栄養士。

実際に転職を重ねた僕の経験からお伝えしておきたいことです。

 

栄養士が転職する前に知っておきたいこと

 

 

もっと給料が高いところに転職したい

 

栄養士の給料はとても安いです。

僕自身はじめて受託給食会社に就職したときの初任給は手取りで約13万円でした。

 

生活するのがやっとです。

ただ、調理師時代の給料も似たようなもので、むしろ労働条件はさらに悪かったのであまり悲観的にはなりませんでした。

それでも、将来のことを考え、どうにかして給料を上げたかったので転職を検討していました。

 

今、フリーランスの栄養士としていろいろな栄養士のお話を聞く機会があります。

さまざまな経験から総合した結果からわかったことがあります。

それは「転職したところで給料は対して変わらない」ということです。

 

僕は都内で直営の総合病院にも勤務していました。

そのときの給料は手取りで20万円くらいです。

ただ、残業もありましたし、当直勤務で朝の3時から働くこともありました。

 

受託給食時代から比べればましだったかもしれませんが、他の職業と比べると条件がいいとは思えません。

役職がつけば変わるでしょうが、そこまで出世するのにいったいどれだけの時間がかかるのでしょうか?

 

もし、あなたが「給料を高くするため」に転職を考えているのなら、栄養士としての転職はおすすめはしません。

なぜならその他の条件を考慮したら、結局どこも変わらないからです。

 

お金にこだわるのなら

・職業を変える

・副業可能な職場にして副業する

・フリーランスになる

・出世しやすい職場にする(ただし、労働条件がいいかはわかりません)

 

この4つのどれかでしか給料を上げることは難しいでしょう。

受託給食から直営に転職すれば給料が上がると思っているのなら、残念ながらその願いは叶わない可能性が高いです。

 

もっと休みや働く時間が選べる場所に転職したい

 

栄養士の仕事は休みが少ない。

もしくは、働く時間が長かったり、不規則なところも多いです。

特に受託給食会社の病院勤務ではそれが顕著です。

 

病院は365日稼働しているのでお盆やお正月の長期休暇でも基本的には出勤です。

また、人手不足の職場が多いので連休もとりにくいことが多いです。

 

さらに病院では早番勤務があります。

早朝4時に起きて、始発で仕事に行くことは珍しいことではありません。

前日が遅番で夜の8時に仕事が終わってから、次の日早番だとかなりきついです。

 

そんな場所だからこそ休みや働く時間をコントロールしたくて転職を考えることもあるでしょう。

 

その場合ですが、休みの多い職場なら見つけることは出来ると思います。

たとえば社員食堂や学校給食を提供しているところでは会社や学校の休日に合わせた休みがとれます。

 

土日祝日休みも可能です。

もしくは保健所等の公務員栄養士なら当然休みは確保できます。

こういった場所にうまく転職できれば「休みを増やす」「働く時間をコントロールする」

こういったことは可能です。

 

ただし、このような場所に就職した場合あらたな悩みが出る場合が多いです。

それは「資格が生かせない」または「自分の栄養士としてやりたいことは本当にこれなのだろうか?」

こういった悩みがでてくる栄養士が多いです。

 

給料に関してはおそらく休みが多いからといって極端に安くなることはないと思います。

もちろん場所にもよりますが、栄養士としての相場くらいの給料が確保できるでしょう。

 

お金と休みが最低限に確保された場合、多くの栄養士は考えます。

「私の今している仕事は栄養士の仕事なのだろうか?」

 

これは、多くの栄養士が抱えている悩みです。

あなたも考えたことがあるのではないでしょうか?

もしくは、今これを読んでドキっとしているかもしれませんね。

 

今、栄養士が働いている環境でその資格を最大限に生かせる場所は本当に少ないです。

あなたのやりたいことにもよりますが、きっと物足りなくなってしまうでしょう。

 

休みや時間をコントロールすることだけを考えるのなら

 

・社員食堂や学校など決まった休みが多いところに転職する

・フリーランスになる(起業する)

 

 

以上のような方法で転職することをおすすめします。

 

資格を生かした場所に転職したい

 

最後に志の高い栄養士が抱える悩みです。

先ほども少しお話しましたが、自分の資格を生かした場所で働きたいという人も多いです。

 

そこで、多くの栄養士が考えることは直営病院の栄養士です。

病院栄養士として栄養相談をしたり、患者の病気を治すために働きたい。

病態の知識やより専門的な栄養学を学んで栄養士らしい仕事がしたい。

そう、考えるでしょう。

 

しかし、その考えも叶わない場合があります。

 

僕は直営病院の管理栄養士としても働いていました。

都内でもわりと有名な病院でそこで働く栄養士は最前線に近い栄養士でした。

 

しかし、そんな場所ですら、僕は栄養士が資格を生かせていたかというとかなり微妙でした。

管理栄養士としても就職しても最初はほとんど調理業務です。

そして、調理業務が終わったら今度は発注や検収などの事務作業がメインです。

 

その間に栄養相談もできることはありますが、メインの仕事はあくまで事務の方です。

また、病院での栄養相談にも僕は疑問を感じていました。

 

従来の栄養学はカロリーコントロールが中心です。

しかし、現代ではカロリーではなく様々な要因が病気を引き起こすことがわかっています。

病院でその細かいところまで対応できればよいのです。

 

しかし、マニュアル化した栄養相談、コストが限られた食事、忙しい業務、そんな中ではなかなかそんなところまでは手が回りません。

資格を最大限に生かして働くために直営病院の栄養士になったはずなのに、自分の考えと病院の方針とで埋まらない溝ができるのです。

 

僕はだから、病院をやめてフリーランスとして活動することにしました。

自身の栄養士の資格と知識を最大限に生かすために。

 

ですから、資格を生かすために転職を考えている場合は、あなたの考える「資格を生かす」というのがどのような状態なのかをしっかりと考えておくことをおすすめします。

安易な考えではおそらく資格を生かした場所に転職することは難しいでしょう。

 

解決策は

・自身の「資格を生かした仕事」をしっかりと考える

・その上でそれが実現できそうな職場を根気よく探す

・資格を生かした副業をはじめる

・資格を生かしたフリーランスになる

 

以上のような対応がいいでしょう。


もし、あなたが転職するのなら

 

いかがでしたでしょうか?

転職にはかなりのエネルギーと時間がかかります。

だからこそ転職するときにはしっかりと

 

「なぜ、転職するのか」

 

そして、その転職する理由が叶えられるところに転職しなければなりません。

何度も同じことを繰り返すことは大変です。

 

事前に情報を調べれるのは大変なように思うかもしれませんが、転職してから気づくよりはよっぽど楽です。

僕個人としては副業として栄養士の資格を生かすことのできる仕事をはじめて、将来的にフリーランスを目指していくことをおすすめしています。

 

うまくいけばすべての条件を満たすことができるからです。

ぜひ、あなたも転職する時には参考にしてみてくださいね。

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