口内炎が痛くて食事が楽しめない前村です。(早く治る方法を教えてください...)
さて、今日は「手放せない」といったテーマでお話します。
先日、バラエティー番組で家賃についてのお話がありました。
そのテーマは「 社会人になってから家賃を下げたことありますか?」という内容。
あなたはこれまで家賃を下げたことありますか?
持ち家の方だとこの感覚はあまりないかもしれませんが、賃貸の方だと家賃は引っ越しのたびに気になりますよね。
番組内での回答は、ほぼ100%の人が下げたことがないというものでした。
下げたことがある人は芸人の方で、
関西から東京に出る時に収入がなかったので、下げざるを得なかったという理由です。
しかし、これも関西に家族を残して1人での生活だったので、実質家賃の負担は増えている状態ですね。
むしろ広い部屋に慣れていたので、1Kの最低限の暮らしに耐えられなくて帰りたいと思っていたそうです。
まぁそうですよね。
快適な部屋から、いきなり木造の夏は暑くて冬は寒い家に住むとなったらいやですよね。
この今の状態を手放したくないという感情には、お金の心理学が隠れています。
それが「保有効果」というもの。
これは、1度手にした環境を手放すのが怖いという心理です。
あなたも、今の家を手放して家賃も間取りもグレードを落としたところに明日から住んでくださいと言われたらどうでしょうか?
いやだなーって思いますよね。
このように、当たり前の日常を奪われるというのはそれだけ心に負担がかかることなんです。
そんな保有効果にはメリットデメリットがあり
維持するために頑張ろうというメリット
状況が悪化しても変えられないというデメリット
それぞれあります。
メリットは素晴らしいですよね。
努力の源になるわけですから。
ただデメリットが厄介です。
状況が悪化しても、生活を変えられないというのはよく起きます。
多くの方がここに当てはまるのが老後の生活。
老後の生活は、主に年金が収入の柱になります。
年金はあくまでも生活の補填なので、現役時代の収入よりも下がるのが通常です。
すると、老後には入ってくる収入が下がるのに現役時代の生活を維持しようとします。
世帯収入が40万円あり、35万円の生活費だった方が年金生活で世帯収入が21万円になる。
毎月14万円の赤字になるにも関わらず、維持しようとします。
現実的に考えてこれで生活できますか?
僕だったら無理です。
このように保有効果は、良くも悪くも働きます。
悪く働いた時にはあなたの対処する力が必要です。
老後であれば、あらかじめ必要な金額を準備するなどですね。
心理学は、僕たちの感情ではコントロールができないからこその心理学です。
悪く作用するものには、仕組みで対処するしかありません。
最悪の状態も、事前に起きることがわかっていれば怖くないですからね。
少しでも余裕があるうちに、最悪の事態に向けての準備をしておきましょう。
未来のあなたは、今のあなたによって作られていますので、後悔のないお金の使い方をしていきましょうね。