物質的な幸福度よりも感情的な幸福度を大事にしている前村です。(美味しいご飯を食べて幸せだと感じるのが好きです笑)
さて、今日は「何もしていないのに」といったテーマでお話していきます。
昨日、妻と休みがあったので鎌倉に出かけました。
「あかり」というご飯屋さんがめちゃくちゃ美味しかったので近隣に住んでいる方はぜひ、行ってみてください。
妻とはいろいろ出かけているのですが、鎌倉はドライブも兼ねて行く機会も多く。
年に1度は訪れています。
そして、昨日も約1年ぶりに行ってきたのですが、平日の鎌倉ってどのくらい人がいると思いますか?
普段から平日に出かける僕たちは、1年前と変わらずそこまでいないだろうと思っていました。
ところがどっこい。
歩くだけで肩が触れるほど人がいたんです。
鎌倉駅を降りてすぐ左手に、小町通りという有名な通りがあります。
主にそこで食べ歩きをするのですが、ここが混雑の嵐だったんです。
人間観察が趣味の前村は、行き交う人たちをじーっと観察していたところ。
統計が取れました。
30%が小中学生の遠足。
10%がすでに退職しているであろうご高齢の方。
10%が平日休みまたは大学生の方。
そして残りの50%が海外の観光客でした。
行き交う人の半数が、日本人ではなく海外の方だったんです。
1年前と比べても、その数は圧倒的に多くなっていました。
観光客が増えることは、日本の経済を考えたら嬉しいことです。
観光業の方も、海外の方がきてくれるおかげで生活が成り立つので。
では、どうしてこれほどまでに海外の観光客が増えたのかというと。
円安の影響が大きいでしょう。
1年前のドル円は1ドル137円でした。
そして、現在は1ドル155円。
これが何を意味するかというと。
海外の人は、何もしていなくても円を安く手に入れることができるようになったということです。
僕たちは日本で働くので、収入は基本的には円になりますよね。
ただ、海外の人は「ドル」や「ユーロ」など円ではない通貨を稼いでいます。
そのため、海外へ旅行に行く時には必ず通貨を交換する必要があるわけです。
この時、いつも通り働いてお金が貯まったので日本へ行こうと思った、海外の方が1000ドルを円に変えます。
これが1年前だと1ドル137円なので、1000ドルを13万7千円と交換できました。
(137円×1000ドル)
しかし、いま円に交換すると1ドル155円なので、1000ドルを15万5千円に交換ができる。
(155円×1000ドル)
海外の方からするといつも通り働いて、お金を貯めただけで日本へ来る時に約2万円も得をしているわけです。
反対に僕たちも同じような感覚で働き、お金を100万貯めてアメリカにいきたいと考えますよね。
1年前だったら7300ドルと交換できました。
それが今だと6450ドルとしか交換できません。
アメリカではラーメン1杯が21ドル(約2100円)ほどなので。
ラーメン5杯分も損をしたことになります。
日本人はいつも通り働き貯金をしても旅行ができなくなっているのに。
海外の方は、いつも通り働き貯金をしているだけで日本へ安く来れる。
これが、鎌倉で起きていた裏側でした。
改めて、為替の力はすごいなと思いましたね。
そして、しばらくはこの円安の状況は続く可能性が高いです。
そうなれば、僕たちが高いと思う日本の商品も海外の人からは安く見えます。
すると、海外の方はバンバン買い物をする。
値段を高くしても売れるので、海外の方向けに商品が作られて僕たちはさらに苦しくなる。
そんな状態が、いますでに始まっているなと。
為替の影響は僕たちでどうこうできる問題ではありません。
だからこそ「外貨を稼ぐ」か「外貨を持つ」
このどちらかをやりましょう。
外貨を稼ぐのは難易度が高くても、外貨を持つことは簡単です。
円をドルに交換しておいたり、アメリカ株などを買えば外貨を持てます。
今から始めておけば5年後10年後に円安のおかげで生活が楽になった。
と言えるようになりますので。
少しずつでも円だけを持つというハイリスクな状況から抜け出していきましょうね。
円もドルも持つ。
これだけで為替の影響は軽減できますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。