諸事情があり遅れましたが無事にジムを契約してきた前村です。(夏には見違える体になってるはず...)
さて、今日は「矛盾」というテーマでお話しします。
世の中は矛盾だらけですよね。
年金が貰えると思って払っているのに、たいして貰えないですし。
デフレとずっと言われていたのに税金が上がることで国民の負担自体は増える。
その中でも自分たちがコントロールできる範囲でお金と向き合う必要があります。
ただその時の行動にも多くの矛盾が発生しています。
それを確かめるためのクイズを1つ出しますね。
今から伝える2つの選択肢のうちどちらか1つを選んでみてください。
①:今すぐ100万円を受け取れる権利を得る
②:5年後に200万円を受け取れる権利を得る
あなたはどちらの権利が欲しいですか?
・
・
・
おそらく①を選んだのではないでしょうか。
多くの人が最終的な利益の大きさよりも目先の利益を求めます。
これは行動経済学の現在志向バイアスというものが働くからです。
合理的に考えれば5年後に200万円を貰えた方が最終的に受け取れる金額は大きいはずですよね。
ですが、人間は時に合理的な判断はできず目先の感情を優先して行動を決めてしまいます。
これと同じことがお金の使い方でもよく起きています。
例えば不安だからという理由で必要以上に保険に加入してしまう。
民間保険がなくても対処できるように社会保険という制度があるのにも関わらず。
実際の医療費も高額療養費制度を使うことで自己負担額は10万円以下の支払いで済むケースが多いです。
保険代として払っているお金を現金で持っていればこのお金も用意できたはず。
それでも多くの人が万が一という言葉につられて目先の不安を解消するために保険に入ります。
しかし、保険にお金を払う人はいるのに老後のためにお金を払う人は少ないです。
老後にも年金という制度で少しばかりの対策は国がとってくれています。
それでも老後にお金が足りないという人は9割近くいるでしょう。
だとすると目先の万が一の不安よりもほぼ確実に起きる老後の生活費不足を解消する方が優先順位は高いはず。
客観的な判断ができればこの選択を間違えないのですが、自分ごとになると目先の利益や不安を優先してしまうんです。
国や周りの矛盾には厳しいのに、自分の行動の矛盾には気づきもしません。
その結果、あなたにはコントロールできない物価の上昇や年金減少の影響を受けお金に困ってしまう。
そんな結果を避けるためにもあなたの行動に起きている矛盾から見直してみましょうね。
人間誰しも目先の利益を求めてしまうのは仕方ありません。
僕も久しぶりの妻との再会で5分間ハグするのを我慢できれば1000円あげる
と言われても
多分、待てずにハグしますから。
そういうものなんです。
ただこれをあらかじめ理解していれば大事な選択を間違える回数は減っていきます。
物事を決断をするときには長期的にみて価値あるものか?
あなたにとって適正な判断と最大限の利益があるものを選べるようになりましょうね。