栄養士が就職して働く場所とは?
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「栄養士ってどんなところで働いているの?」

「転職を考えているのだけどどこがいいだろう?」

 

このように考えてる人は多いでしょう。

同じ栄養士でも働く場所はさまざまです。

 

そして、働く場所が変われば、仕事の内容も変わります。

今日はそんな栄養士がどんな場所で働らき、どんなことをしているのか?

それをお伝えしようと思います。

 

栄養士が働いている場所とは?

1 受託給食会社

大半の栄養士は受託給食会社にいる

栄養士の就職先で最も多いのがここです。

これはいわゆる給食業務を請け負って企業の社員食堂や、学校給食、病院食、老人ホームなどの食事を作るのが仕事です。

 

そのため後述する就職先に配属はされていますが、あくまで所属しているのは受託給食会社です。

配属先の病院や介護施設はクライアント(お客様)になります。

クライアントとの契約のなかで請け負う業務内容や権限が決まります。

 

業務内容は配属先によりますが、調理業務、帳票事務、献立作成、発注業務などを行ないます。

よく、どの受託給食会社がいいのですがと聞かれますが正解は「わからない」です。

 

というもの受託給食会社の業務内容は「会社」ではなく、「配属先」で大きく変わります。

つまり、同じ会社でも労働条件は全く違うのです。

 

どれくらい変わってしまうのか

実際に、僕が働いてた受託給食会社では

① サービス残業あり 

残業時間月平均 50時間 手取り給料 16万円

② サービス残業なし 

残業時間月平均 40時間 手取り給料 21万円

③サービス残業なし

残業時間月平均 5時間  手取り給料 17万円

 

このように大きく変わります。

これは同じ年数、同じ役職です。

同じ会社だとしても、これだけ変わってしまうのです。

 

お金のことだけではなく、仕事の内容も「配属先」で変わってしまいます。

配属先がどこになるのかはわからないので、会社の理念や先輩の声などから判断してみてはいかがでしょうか。

2 病院(直営)

管理栄養士の花形?

これは先ほどの受託給食会社と違い、病院に直接就職します。

業務内容は、調理業務、栄養相談(個人)、栄養講義(集団向け)、帳票事務、発注業務、栄養管理計画書の作成、NST(チーム医療)などを行ないます。

直営病院の管理栄養士とは一般的に「花形」扱いされることが多いです。

 

どういうことかと言いますと、「栄養士の資格を生かすなら、病院が一番!」という風に思われているということです。

 

 

病院によって全く違う

ただ、同じ病院でも総合病院なのか精神科なのか、小さな病院なのか大きな病院なのかで仕事は大きく変わります。

はりきって直営病院の管理栄養士になったとしても、自分の思っていた仕事と違うとギャップを感じてしまうかもしれません。

その病院の栄養士がどんな仕事をしているのか事前に調べておくことをおすすめします。

管理栄養士が病院で働く3つのメリット

管理栄養士が病院で働く3つのデメリット

3 介護施設

 やりがいを感じやすいとの声も

特別養護老人施設や介護老人保健施設などで働きます。

分かりやすくいうとお年寄りの方(入居者様)のお世話をする施設の食事を作っています。

他の施設に比べ、イベント食(こどもの日食やクリスマス食など)が多く入居者の方との距離も近いのが特徴です。

 

距離が近いので、「直接喜んでもらえる」「自分のしている仕事の効果がわかりやすい」と言う方もいます。

業務内容は受託給食会社と同じように調理業務、帳票事務、献立作成、発注業務、イベント企画などを行ないます。

 

ただ、これも施設によって業務内容は全く違うので事前にどんな仕事をしているのか?

また、施設自体の雰囲気も見ておくといいです。

こんな雰囲気の施設で働きたいなと感じられるところがいいですね。

4 学校

大切な食育を伝える

小学校や中学校の栄養士として働きます。

学校給食の献立作成、調理を中心に行う学校栄養士。

学校の教員として食育や栄養学を教える中心になる栄養教諭。

この二つに大きく分かれます。

 

まだまだ、少ない栄養教諭

栄養教諭は2005年にまだ始まったばかりの制度でまだ栄養教諭が置かれていない学校もたくさんあります。

学校栄養士は調理業務、帳票事務、献立作成、発注業務、イベント企画などを主に行ないます。

栄養教諭は学校栄養士と同じようありますが、給食・食育の授業を通して食べることの大切さを伝えていくのが仕事です。

 

5 保健所栄養士

公務員栄養士

地域の保健所に勤めている栄養士です。

保健所栄養士は公務員として地域の保健活動を行います。

 

保健所内で離乳食の大切さや正しい食べ方を伝えたり、地域の方の栄養相談を受けたりするのが仕事です。

各自治体により業務内容は異なりますが、食を通して地域の方の健康活動の手助けをしている栄養士です。

 

もちろん、どの地域の保健所に勤めるのかで業務内容は変わります。

ただ、保健所栄養士は募集が少なく、なかなかなるのは難しい栄養士です。

難易度が高い分、条件が良い可能性はありますが自分のなりたい栄養士とは違う可能性もあります。

これもできるだけ、事前に調べておくことをおすすめします。

 

6 保育園栄養士

小さな子どもが好きな人におすすめ

保育園に勤めている栄養士です。

基本は保育園の食事を作るのが仕事ですが、小さな保育園だと保育士さんのお手伝いをすることもあります。

調理業務、帳票事務、献立作成、発注業務なども行いますが、保育士さんがそれらを行なっている場合もあります。

 

保育園によっては、「栄養士」というよりは「保育士」に近い仕事をするところもたくさんあります。

それがいい悪いではないので、子どもと直接関わることが好きならやりがいは感じやすいです。

 

その他、条件面は他の職場と比べて劣ることもありますが、それも場所によって全く違うので事前の調べが大切です。

7 食品会社

栄養士であることは求められないかも

一般企業の食品会社に勤めている栄養士です。

食品開発やその営業などに関わります。

菓子類や飲料水の商品開発や最近よく見かける特定保健用食品や栄養機能食品の開発などを行なっています。

 

ただ、食品会社の場合、栄養士として就職するのではなく他の大学生たちと同じ条件での就職活動になることが多いです。

もちろん管理栄養士を募集しているところもありますが、他の資格保持者との比較だったりします。

企業によって仕事の内容は大きく変わりますし、栄養士とは全く関係のない人事や営業をしている人として働いている人もいます。

 

やってみたら、そっちのほうが楽しいこともあるので栄養士にこだわる必要はないとは思います。

ただ、そういうことになることもあると知っておくといいでしょう。

8 フリーランス

自由だが経験が必要

最後はフリーランスの栄養士です。

これは特定の企業に属さずに「個人事業主」もしくは自分の「会社」を作った栄養士です。

業務内容も自分で決めます。

 

仕事として多いのは、セミナーや講演や料理教室、栄養相談などです。

フリーランスは「誰に何を与えられるのか?」がポイントです。

自分の経験や知識、技術を仕事にしますので卒業してすぐになるのは難しいかもしれません。

 

ただ、学生時代のころから準備しておけば卒業と同時にフリーランスになることもできます。

大変な分、自由だは高く可能性が無限大なので個人的にはおすすめです。

 

副業からはじめてみては

個人的には一度どこか別の場所に就職して、副業としてフリーランスの仕事をしてみることをおすすめします。

職場でも経験も生かせるかもしれませんし、お金の心配をする必要がありませんから。

大変かもしれませんが、地道な積み重ねが自分の可能性を広げてくれます。

 

また、いろいろな人に会う機会も他の職場よりは多いのでそういった面でも楽しいです。

1つの選択肢として副業のフリーランスはおすすめです。

まとめ

大切なことは2つ

他にもスポーツジムや、企業の社員食堂、クリニックや農家など栄養士の働く場所はたくさんあります。

ただ、仕事の内容は同じ職種でも場所によって大きく変わります。

ですから、大切なことは

 

1 できるだけ職場のことを事前に調べる

2 ある程度のギャップは受け入れる

 

この2つが大切です。

一回就職したからと言って、ずっとそこにいなければならないわけではありません。

ただ、しっかり調べておかないと同じことを繰り返してしまうかもしれません。

また、すべての条件を満たすところはなかなかないでしょう。

 

自分の最も大切にする価値観を満たしてくれる職場がいいですね。

より詳しく知りたい方はこちら

 

 

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