埼玉で雪が降るのは許せない前村です。(スノボー以外で雪に耐性がありません)
さて、今日は「医療保険は必要か?」というテーマでお話しします。
僕が普段受けるお金の相談の中でも、よくいただくのが
「医療保険は必要ですか?」
という内容です。
正直、この質問をする時点で必要性を感じていないのでは?
と思っています。
必要かどうかは、一人一人の状況が違うので人によってアドバイスは変わります。
ただ、見直す上で言えることは、社会保険からの保障を理解してから決めましょうということ。
保険の目的は、自分たちでは払えない費用が発生したときに助けてもらうこと。
そのためにも最初に知るべきは、万が一の際にいくらかかるのかを把握することです。
日本人のほとんどが日本で一番高い「国民健康保険or社会保険」に加入しています。
強制加入している保険の内容を理解して、初めて医療保険の見直しができます。
実際、がんになり手術や入院をしても「高額療養費制度」によって医療費の上限は決まっています。
すると、諸々の諸経費がかかったとしても実際の自己負担額は20~30万円程度です。
個室を希望した場合は、差額ベッド代など別途かかりますが、これは治療をする上では贅沢品としての考えになります。
ちなみに病院都合で個室になった場合は負担をしなくていいので、ぼったくられないように気をつけましょうね。
病院もビジネスなので。
話を戻します。
大抵の医療費は、多く見積もっても50~100万円程度で済むケースがほとんどです。
しかし、多くの人が払う医療保険はこれよりも高くなることが多い。
例えば医療保険に月々5000円払っていたとします。
終身で加入していて合計30年払った場合。
実際に支払う保険料の総額は180万円です。
医療保険としての役割を全うするなら、30年で2,3回はがんにならないと意味がありません。
万が一の時と言いますが、こんな不幸の宝くじを引いてまで医療保険を払いたいですか?
僕だったら嫌だなーと思います。
あなたがいま、病気になり医療費を払えないほどの貯金がないのであれば保険は必要かもしれません。
それでも貯金が生活費の3ヶ月から半年分。
多く見積もっても1年分の貯金が確保できるまでの話です。
このお金を準備できた場合でも、あなたが保険に入る必要性はあると思いますか?
保険はお金の準備としても最終手段です。
なんとなく入るものではなく、必要性を理解して一番慎重に選ぶべき商品です。
保険に入るよりも先にやるべきことは
・健康に気を使う
・社会保険を理解する
・会社の付加給付を知る
・貯金を貯める
この4つです。
ここまでやって、それでも足りないと思ったら足りない金額に合わせて加入しましょう。
なんとなく保険に入っていたら、いくらお金があっても足りません。
必要性を理解して、正しく保険の見直しをしましょうね。