10年前の自分が今の姿を想像できなかったように、10年後の自分は何にでもなれるなと思っている前村です。(あなたは10年後どんな状態になっていたいですか?)
さて、今日は「ドル建て保険はやめるべき?」といったテーマでお話していきます。
先日、こんな相談を受けました。
10年ほど前からドル建て保険を契約しているのですが、円安で支払いが大変なのでやめるか迷っています。
どうしたらいいですか?
10年ほど前は、1ドル110円ほどでしたが現在では1ドル154円。
月々200ドルで契約していた場合、10年前は2万2千円。
それが今では3万円です。
かなりの負担ですよね。
さて、あなたが同じ相談をされていたら、どのように答えますか?
僕の答えは「その質問だと答えようがありません」です。
意地悪とかではなく、純粋にこれだけの情報だと判断が難しいんですよね。
まず、前提条件としてドル建て保険に限らず保険会社での運用に関してはあまりお勧めしません。
積立保険は、保険と投資という役割の違うものを混ぜ合わせた、リンスインシャンプーみたいな商品で、どちらも中途半端なんですよね。
なので投資対象として、あまりよろしくないという考えです。
ただ、すでに始めているという過程があるので、それも踏まえたとしても状況によって続けるかどうかは変わります。
例えば、今回のように円安が進み支払いが大変なのでやめたいという理由だけなら、むしろ続けた方がいいかもしれないんです。
というのも、以前と比べると確かに円安にはなりました。
ただ、日本の国力や海外との金利差を考えると長期的な目線で見た場合、まだまだ円安が進む可能性があります。
そうなると10年後から見れば、今が円高と取れる可能性があるわけです。
すると今の支払いに耐え続けた方が、あとあとやっておいて良かったとなります。
まぁこれも1つの仮説なので、実際はどうなるかわかりません。
要するに為替の動きというのは予測が難しいので、そこを考えて動くということ自体がナンセンスなんです。
ドル建て保険を続けるべきかどうかというのは、 円安がどうこうではなく。
あなた自身がどんな目的でその保険を契約したのか?
その目的によって異なります。
将来の積立として考えているなら、円安に関係なく続けるべきです。
ただ、他に良い選択肢があるならドル建てをやめて切り替えてもいい。
通貨を分散することが目的なら、大変でも続けないと意味がありません。
保険商品として入っているのなら、掛け捨てにした方が支払いも安いのでやめた方がいい。
このように目的によって変わるんですよね。
投資はあくまでも手段でしかなく、目的がなければその力を上手に発揮することができません。
どんなに速い車でも、運転する人の能力が低ければ活かされないですよね。
運転する人も、目的がなければただの暴走になります。
そのためにも、まずは目的を持って投資を始めること。
はじめに決まっていなくても、目的は後から見直すことは可能なので。
目的が決まったら、次はあなた自身が乗りこなせる知識を身につけるか、優秀な運転手を雇う。
ここまでできれば、為替など自分でコントロールできない問題で悩むことなく投資ができます。
投資を始めるときや、始めてから悩んだ時は投資をする目的が何か?
一番シンプルだけど、大事なことなのでここに立ち返ってみてくださいね。
その答えを持っているのは、あなただけなので。