「セミナーの内容を相手にしっかり伝えたい」
講師をしている人なら誰もが考えることでしょう。
そのために必要なことがあります。
それはあなたのことを「先生」だと思ってもらうこと。
人は敬意を感じる人の話をよく聞きます。
そのためにもあなたのことを「先生」だと思ってもらうことは大切です。
今回はそんな「先生」だと思ってもらえるコツについてお話しします。
あなたのことを「先生」だと思ってもらうためのコツ
①服装・身だしなみについて
◆自分が自信を持てる服装で
まずは、第一印象が大切です。
そのために注意すべき点はなんといっても「見た目」です。
そして、その「見た目」を判断するうえで最も重要視されるのが「服装」です。
参加者はあなたが思っている以上にあなたのことを見ています。
そのためにも服装には十分注意を払いましょう。
服装を選ぶ上でのポイントは
・清潔感があること
・サイズが合っていること
この2つは当然として、さらに
・自分が自信を持てる服装であること
これが大切です。
自信のないメッセージは相手には伝わりません。
そのためには、まずはあなたが「自信」をもてないとダメです。
相手に気後れしない、自分が自信を持てる服装を選ぶことで「先生」だと感じてもらえます。
◆カジュアルすぎる服装はダメ
ただ、自信が持てる服装だったらなんでもいいわけではありません。
ある程度は「フォーマル」な服装を選びましょう。
カジュアルすぎる服装は好まれません。
業界によってはカジュアルがいい場合もあります。
ただ、一般的には「フォーマル」な着こなしができている方が信頼感は増します。
自分が自信を持てる服装で、なおかつ参加者にも好印象を与える服装を選ぶことで相手に「敬意」を感じてもらえます。
その結果、「先生」として見られるのであなたの話もしっかりと聞いてくれるでしょう。
②姿勢・動作について
◆背筋を伸ばして、まっすぐ立つ
次に重要なことは「姿勢」です。
姿勢が大切なことはわかりますよね。
猫背の人や、ダラダラした姿勢だと印象がいいはずありません。
ただ、意識しないとなかなか直らないのがこの「姿勢」です。
特に自分では気づきにくので注意が必要です。
常に背筋を伸ばして、まっすぐ立つ意識をしておきましょう。
普段、だらけている人がセミナーの時だけ直すのは難しいので日頃からの習慣が大切です。
相手にも見られていることを忘れずに「姿勢」を意識しましょう。
◆身振り・手振りを入れて話す
話しているときはただまっすぐ立っているのではなく、「身振り・手振り」を入れましょう。
そのほうが相手の関心を引きやすいです。
同じ場所にずっと立って話していると淡々と話が過ぎていく印象でつまらなく感じます。
手を広げたり、少し歩いてみたりして動作を意識してください。
コツは自分が思っているよりも「大きめに動くこと」です。
意外と見てる方からすると大きく動いていても変には感じません。
動きがある方が話がわかりやすくなります。
ぜひ、積極的に「身振り・手振り」などの動作を意識してください。
◆横柄な態度は厳禁
ここで注意点を1つ。
「先生」らしく振舞ってほしいのですが、それは「偉そうにすること」とは違います。
あくまで相手に誠実に対応することで「敬意」をもってもらうということです。
そのため、横柄な態度は厳禁です。
相手を馬鹿にしたり、自慢話をしたり、手を抜いたりと横柄な態度をとっては絶対にいけません。
「先生」だと思ってもらうのは参加者にメッセージをきちんと伝えるためだと理解してください。
それは「あなたのため」でもあり、「参加者」のためでもあるのですから。
③視線について
◆参加者の目を見て話す
続いては「視線」です。
複数の参加者がいるのなら、できるだけ全員と目を合わせるように意識しましょう。
参加者目線でいえば、目が合うと「自分に話をしてくれている」と思います。
そして、その方がこちらの話も聞いてもらえます。
順番でかまいませんので、一人一人目を合わせながら話を進めてみてください。
人数が多すぎると難しいかもしれませが、それでもできる限り目を合わせましょう。
相手に話を聞いてもらうための手段としても「視線」は重要です。
◆原稿に視線を落としすぎない
セミナーなどで原稿やスライドを使うこともありますよね。
そんな時もできるだけ、原稿やスライドを見ないで参加者の方を見て話すようにしましょう。
どうしても、わからなくなったらしょうがありません。
ですが、原稿ばかり見ていては内容は伝わりづらいです。
しっかりと参加者を見ながら話すことを優先できるように事前に内容を把握しておくことも大切なことです。
◆全体を見渡す
最初の全員と目を合わせることと重複していることでもありますが、話しているときは全体を見渡しましょう。
手前の方ばかりに目を向けるのではなく後ろや端まで見渡しながら話すことを心がけてください。
あなたは見ているつもりでも、参加者にとっては放っておかれると思うかもしれません。
せっかく、来ていただいのですから全体を見渡してみなさんに満足してもらえるセミナーにしましょう。
④表情について
◆明るく笑顔で
4つ目は表情についてです。
基本的は、やはり「明るく笑顔」が一番いいです。
話の内容や雰囲気で多少コントロールはしますが、穏やかな雰囲気で進めるためにも「笑顔」が一番でしょう。
特にあなたが緊張してしまって顔が強ばっていると参加者は話の内容よりもそっちが気になってしまいます。
慣れも必要ですが意識して明るく笑顔で話すことを心がけてください。
◆参加者の顔が硬いときこそ、あなたが笑う
あなたも緊張しますが、参加者も実は緊張しています。
そんな時に参加者の顔が硬かったら、まずはあなたが笑ってみてください。
そうすれば、少しは相手の緊張もほぐれるはずです。
意識を自分よりも相手に向けておくほうが緊張しにくいです。
自分のためにも参加者のためにも明るく笑顔で、より良い雰囲気で進行していきましょう。
⑤板書の使い方について
◆参加者には背を向けない
セミナーによっては黒板やホワイトボードに板書することもあるでしょう。
そのときに気をつけて欲しいことがあります。
それは「参加者に背を向けないこと」です。
参加者にできるだけ目線を置いておくほうがスマートですし、プロフェッショナルに魅せることができます。
また、あなたが背を向けている間に他のことに意識を向けてしまうかもしれません。
斜めになってしまうのはしょうがないですが、完全に背を向けるのはやめましょう。
できるだけ前を向いた状態で板書するようにしてくださいね。
⑥不適切発言について
◆質問に対するルールを決めておく
最後は参加者からの質問についてです。
ここで決めておくルールは「質問は質問時間があるのでそのときにしてください」ということです。
あなたの話の最中に質問されてしまうと話のテンポが悪くなってしまいます。
また、質問の答えがすぐ解決すればいいですが、もし長引くと予定が狂ってしまいます。
そのためにも質問時間を決めておいてそこでまとめて対応しましょう。
全て話した後なら多少長引いても対応しやすいですし、話のテンポが悪くなることもありません。
ここでのコツは「ルールは最初に伝えておくこと」です。
質問されてから、「後で質問してください」と伝えると参加者を否定してしまうことになります。
先に伝えておくことで、そういったことは防ぐことができます。
主導権を握りつつ、自分も参加者もどちらも満足できるような状態にしましょう。
まとめ
先生らしくあるのも相手のため
いかがでしたでしょうか?
セミナーや勉強会などあなたが中心として話をするときに「先生らしく見せるコツ」についてお話しました。
ただ、ここで勘違いして欲しくないことがあります。
それは先生だと思ってもらうのは「相手のため」だということです。
せっかく、話を聞きに来ていただけたのですから満足して欲しいですよね。
相手に満足してもらうためにはあなたの伝えたいメッセージを最大限伝えなければなりません。
「先生らしく見せる」のはそのための「手段」です。
セミナーや勉強会も「主役は参加者」です。
あなたが先生らしく見せることで満足してもらう。
そのためにも、今回のことを心がけてみてくださいね。